キラキラヒカル9
第4話 教訓
(その3)
でも不可能ではないでしょ
「彼と結婚してから、しばらくは彼がサラリーマンをして普通の生活が2、3年続いたのですが、だんだんと上司とうまくいかず、結局辞めて彼が自分の店を持つ事にしたのです。
費用の節約から広告も出さずに始めた店です。その店もさほど客も来ない日々、半年は我慢もしたのですが、結局その店も閉めてしまい借金だけが残ったのです。
その後転々と仕事をしたのですが、毎月生活が苦しくなるばかりで、だんだん借金も増え、返せなくなってしまったんです。
それでこの旅行を最後にしようと決めて、こうしてやって来ました。」
景子「最後の旅行って?まさか・・・」
女「ええ、もう生きてゆくつもりはありません。」
景子「死ぬ気でいるの?」
女「彼と決めたんです。」
景子「2人で死ぬと何か良くなる事でもあるの?」
女「誰にも迷惑をかけたくなくって・・・」
景子「貴女の両親は?」
女「います。でももう話す勇気もありません。親に迷惑もかけれません。」
景子「貴女たちが死ぬ事でかえって親に迷惑をかけることになるんじゃないの。」
女「親に担保や保証人にはなってもらってないから・・・」
景子「そういう問題じゃないと思うなあ・・・」
女は再びしばらく流れる滝の方を見ていた。
それを見て景子も滝の方を眺めた。
何故か流れる清水の音がとてつもなく大きく聞こえる2人だった。
女「私って間違っていますか?」
景子「ええ。実は私も店を持っているんですよ。でも客がまったく来ないので閉めようかどうしようか悩んでいたんです。」
女「似たようなお話なんですね。」
2人はじっと顔を向き合っていた。
景子「でも私は死ぬ事は考えないわ。死んで何が解決するのかなあ、それを考えると死ぬよりは何か方法を考えることをした方が気持ちもまだ治まるように思うのよ。」
女「でも、もう私たちは戻る所がありません。住むところも整理して出てきたのです。」
女は左手で自分の髪を触りながら悲しそうな表情で話した。
そして再び2人はしばらく流れる滝の方を見ていた。
景子「で、借金っていくらなんですか?」
女「3000万円です。」
景子「3000万・・・月3万返しても84年、で2人で計5万返すと50年。それって不可能だろうか?」
女「50年。自信がないわ。」
景子「でも不可能ではないでしょ。」
女「え、ええ・・・」
景子「じゃ、やれば。」
いとも簡単に話す景子だった。
女「やればって、当てもないのに・・・」
不安だらけの女。
景子「うちの店はいろいろ業種が分かれてるんだけど、1軒キッチンハウスをやってるの。ステーキ専門の。」
女「・・・」
景子「それで、今は人がいなくて男1人雇っていて、その1人で回しているの。でもそれは無理な事だとわかっているのよ。そこで良かったら、そのキッチンで働いてもらえると助かる。」
女「い、いいんですか?」
景子「ええ。彼の方はまあ自分でどこか仕事を探してもらわないといけないけどね。」
女「彼に聞いてみます。」
やや落ち着いてきたのか女はゆっくりと答えた。
費用の節約から広告も出さずに始めた店です。その店もさほど客も来ない日々、半年は我慢もしたのですが、結局その店も閉めてしまい借金だけが残ったのです。
その後転々と仕事をしたのですが、毎月生活が苦しくなるばかりで、だんだん借金も増え、返せなくなってしまったんです。
それでこの旅行を最後にしようと決めて、こうしてやって来ました。」
景子「最後の旅行って?まさか・・・」
女「ええ、もう生きてゆくつもりはありません。」
景子「死ぬ気でいるの?」
女「彼と決めたんです。」
景子「2人で死ぬと何か良くなる事でもあるの?」
女「誰にも迷惑をかけたくなくって・・・」
景子「貴女の両親は?」
女「います。でももう話す勇気もありません。親に迷惑もかけれません。」
景子「貴女たちが死ぬ事でかえって親に迷惑をかけることになるんじゃないの。」
女「親に担保や保証人にはなってもらってないから・・・」
景子「そういう問題じゃないと思うなあ・・・」
女は再びしばらく流れる滝の方を見ていた。
それを見て景子も滝の方を眺めた。
何故か流れる清水の音がとてつもなく大きく聞こえる2人だった。
女「私って間違っていますか?」
景子「ええ。実は私も店を持っているんですよ。でも客がまったく来ないので閉めようかどうしようか悩んでいたんです。」
女「似たようなお話なんですね。」
2人はじっと顔を向き合っていた。
景子「でも私は死ぬ事は考えないわ。死んで何が解決するのかなあ、それを考えると死ぬよりは何か方法を考えることをした方が気持ちもまだ治まるように思うのよ。」
女「でも、もう私たちは戻る所がありません。住むところも整理して出てきたのです。」
女は左手で自分の髪を触りながら悲しそうな表情で話した。
そして再び2人はしばらく流れる滝の方を見ていた。
景子「で、借金っていくらなんですか?」
女「3000万円です。」
景子「3000万・・・月3万返しても84年、で2人で計5万返すと50年。それって不可能だろうか?」
女「50年。自信がないわ。」
景子「でも不可能ではないでしょ。」
女「え、ええ・・・」
景子「じゃ、やれば。」
いとも簡単に話す景子だった。
女「やればって、当てもないのに・・・」
不安だらけの女。
景子「うちの店はいろいろ業種が分かれてるんだけど、1軒キッチンハウスをやってるの。ステーキ専門の。」
女「・・・」
景子「それで、今は人がいなくて男1人雇っていて、その1人で回しているの。でもそれは無理な事だとわかっているのよ。そこで良かったら、そのキッチンで働いてもらえると助かる。」
女「い、いいんですか?」
景子「ええ。彼の方はまあ自分でどこか仕事を探してもらわないといけないけどね。」
女「彼に聞いてみます。」
やや落ち着いてきたのか女はゆっくりと答えた。
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プロフィール
- ニックネーム
- 大野竹輪
(おおの ちくりん) - 性別
- 男
- 活動地域
- 関西
- 自己紹介
- 毎日想像している世界を全て文字に変換して、それを編集しながら、日々悩みながら、生きています。
- 趣味
- おおむね、ライターです。
(笑)
- 特技
- 人は「マルチ」と呼びますが、自分ではわかっていません。
- 職業
- ライター
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