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いちごの丘

第1部 <Part 3>

(その2)

時間はすぐにやってくるものだ。

店を出る時のオレの足取りは重かった。


デートの帰り道。

寛治「またデートしてもらえますか?」

香里「ときどきなら・・・」

その後は、毎日が早く過ぎて欲しいオレだった。

ほとんど毎日の仕事は手につかず状態が続いた。

こんなことは初めての事だ。

ただ毎日毎日が、オレの部屋にある彼女の写真をじっと眺める。

それが日課となったのである。


時々店に通うオレだったが、彼女は毎日入っていない。

曜日もバラバラ・・・

だから会える日は少ないのだ。




2ヵ月後。オレは再びあの店に行った。

よかった、会えたぞ・・・

今日こそはデートに誘うぞ・・・

そんな思いが自分の体を締め付けていた。

寛治「あのー、よかったらデートしてもらえませんか?」

彼女は少し考えたが、

香里「少しなら。」

こうしてとりあえず2時間ならということでOKをもらったのであった。

なかなか場所が決まらない。

そう言えば、昔時々出かけたところ・・・

「いちごの丘」はどうか?

時間が少なかったので近場にあった「いちごの丘」がデートの場所になった。

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ここは町全体が見下ろせる唯一の場所で、けっこうデートスポットでもあったのだが、最近は若者がどんどん都心に出て行き、わざわざこの場所を選ぶカップルは少なかったのである。

というか、カップルすらいない日がほとんどだった。

とくに風を防ぐ壁やベンチすらないただの丘なので、人が立ち寄ることさえ少なかったのだ。

目立ったのは数本の大木くらいで、その木陰が日陰になったのだが。

オレはいつもその木陰を利用して、持ってきた小さな折り畳みミニチェアを彼女の為に用意したのだ。

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プロフィール

ニックネーム
大野竹輪
(おおの ちくりん)
性別
活動地域
関西
自己紹介
毎日想像している世界を全て文字に変換して、それを編集しながら、日々悩みながら、生きています。
趣味
おおむね、ライターです。
(笑)
特技
人は「マルチ」と呼びますが、自分ではわかっていません。
職業
ライター

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