【お題小説】
おかしなことをサラッと笑顔で言ってみる
1.ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。
蝉が騒ぐある夏の日。
人の影が絶える事のない駅前で、私は待っていた。
かれこれ20分。
夏の無駄に元気な太陽の日差しと、足下のコンクリートから来る熱気は、身近で味わえる現代の地獄としか思えない。
そんな所に幼気な乙女を長時間立たせておくなど、悪魔の所業でしょうか。
否。断じて否。
それは未だ現れない、恋人の所業。
ジュースかアイスの一つでも奢らせなければ気が済まないな
そんな事を考えていると、遠くで私の名前を呼ぶ声がする。
振り向くと、駆け足で寄ってくる彼がいた。
足が速いらしいこの男は、すぐに私のそばにたどり着いた。
この日差しの下いったいどれほど走ったのか、額に髪の毛が張り付くほど汗をかいている。
そして息を切らしながら、苦しそうに言葉を発する。
「す、すいま…せん…!あ、朝…めざまし、が…鳴らなくって…。」
「……。アイス。」
「へ……?」
突然のアイス発言に、随分と間抜けな声をあげる彼。
私はもう一度、言葉の意味を正確に認識させるように繰り返す。
「だから、アイスで許してあげるって言ってるの。」
間抜けな顔をしていた彼は、その言葉に笑みをみせる。
そんな彼に一瞬、心臓が跳ね上がったのは気のせいではない。
(なんでこんな純粋つーか幼稚な恋愛してるの私!)
きっと、惚れた弱みというやつですね神様……(違うかな?)
「何してるんですか?早く行きましょうよ。予定おしてるんですから!」
「それはお前のせいだからね?」
こいつ…反省という言葉を知らないのか…
私の飽きれた顔に気づいているのかいないのか、彼は私の手をひいて改札口へと向かう。
「映画面白かったですね~。」
「うん!やっぱあの監督は最高だね!!」
「ですよね。ところで、この後は何します?」
映画の余韻に浸っていた私は、動きを止める。そして、彼の方に勢いよく振り向く。
「は?今日の予定はかんっっっぺきに決めてきたって……。」
「あぁ、その筈だったんですけど、予定おしちゃったじゃないですか。だからもういいかなって。」
こいつ…!本気で脳みそどうなってんだ!!つか反省してないの!?
「で、どこ行きます?」
邪気の無い爽やかな笑顔でそういう彼は、私の飽きれた顔に今度こそ気づいていないらしい。
もはや彼のこの性格が羨ましくなってきた…。
怒って帰る。という選択肢もある。でも…やっぱりそれはもったいないよね……。
「服買いたい…。」
私の言葉に、彼はさっきよりも眩しい笑顔で分かりました、と言って私の手を引いた。
ショッピングセンターの中のお店。休日だから人が多い。
「なにを買いたいんですか?」
「スカート。」
「分かりました。」
そう言って、彼はいくつかの商品を見つめる。
一緒に選んでくれるのが嬉しくて、ちょっと口元が緩む。
「これ可愛くない?」
私が手にしたのは、ちょっと長めのスカート。
彼はそれを見つめて少し思案する様な表情になる。
私は可愛いと思うんだけどな。
「このスカートはちょっと…。」
「だめ?」
「ダメな訳ではないですけれど、丈が長い気が…。」
そう言われても、私はこの丈を含め好みなのだけれど。
「じゃぁ、こっちは?」
第二候補として決めていた、さっきのよりも短い丈のスカートを見せる。
「あぁ、ミニスカートですか。ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。」
……………ん?
なんか聞こえた?え、あし……?
【あぁ、なんか、向かいに居るお姉様方かこっちを変な目で見ている。】
お題配布元
【確かに恋だった】
人の影が絶える事のない駅前で、私は待っていた。
かれこれ20分。
夏の無駄に元気な太陽の日差しと、足下のコンクリートから来る熱気は、身近で味わえる現代の地獄としか思えない。
そんな所に幼気な乙女を長時間立たせておくなど、悪魔の所業でしょうか。
否。断じて否。
それは未だ現れない、恋人の所業。
ジュースかアイスの一つでも奢らせなければ気が済まないな
そんな事を考えていると、遠くで私の名前を呼ぶ声がする。
振り向くと、駆け足で寄ってくる彼がいた。
足が速いらしいこの男は、すぐに私のそばにたどり着いた。
この日差しの下いったいどれほど走ったのか、額に髪の毛が張り付くほど汗をかいている。
そして息を切らしながら、苦しそうに言葉を発する。
「す、すいま…せん…!あ、朝…めざまし、が…鳴らなくって…。」
「……。アイス。」
「へ……?」
突然のアイス発言に、随分と間抜けな声をあげる彼。
私はもう一度、言葉の意味を正確に認識させるように繰り返す。
「だから、アイスで許してあげるって言ってるの。」
間抜けな顔をしていた彼は、その言葉に笑みをみせる。
そんな彼に一瞬、心臓が跳ね上がったのは気のせいではない。
(なんでこんな純粋つーか幼稚な恋愛してるの私!)
きっと、惚れた弱みというやつですね神様……(違うかな?)
「何してるんですか?早く行きましょうよ。予定おしてるんですから!」
「それはお前のせいだからね?」
こいつ…反省という言葉を知らないのか…
私の飽きれた顔に気づいているのかいないのか、彼は私の手をひいて改札口へと向かう。
「映画面白かったですね~。」
「うん!やっぱあの監督は最高だね!!」
「ですよね。ところで、この後は何します?」
映画の余韻に浸っていた私は、動きを止める。そして、彼の方に勢いよく振り向く。
「は?今日の予定はかんっっっぺきに決めてきたって……。」
「あぁ、その筈だったんですけど、予定おしちゃったじゃないですか。だからもういいかなって。」
こいつ…!本気で脳みそどうなってんだ!!つか反省してないの!?
「で、どこ行きます?」
邪気の無い爽やかな笑顔でそういう彼は、私の飽きれた顔に今度こそ気づいていないらしい。
もはや彼のこの性格が羨ましくなってきた…。
怒って帰る。という選択肢もある。でも…やっぱりそれはもったいないよね……。
「服買いたい…。」
私の言葉に、彼はさっきよりも眩しい笑顔で分かりました、と言って私の手を引いた。
ショッピングセンターの中のお店。休日だから人が多い。
「なにを買いたいんですか?」
「スカート。」
「分かりました。」
そう言って、彼はいくつかの商品を見つめる。
一緒に選んでくれるのが嬉しくて、ちょっと口元が緩む。
「これ可愛くない?」
私が手にしたのは、ちょっと長めのスカート。
彼はそれを見つめて少し思案する様な表情になる。
私は可愛いと思うんだけどな。
「このスカートはちょっと…。」
「だめ?」
「ダメな訳ではないですけれど、丈が長い気が…。」
そう言われても、私はこの丈を含め好みなのだけれど。
「じゃぁ、こっちは?」
第二候補として決めていた、さっきのよりも短い丈のスカートを見せる。
「あぁ、ミニスカートですか。ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。」
……………ん?
なんか聞こえた?え、あし……?
【あぁ、なんか、向かいに居るお姉様方かこっちを変な目で見ている。】
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