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【お題小説】


5.好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?


「好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?」

放課後の教室。
二人っきりになった途端、彼はいつもと何ら変わらぬ笑顔でそう言ってきた。



「は…?」
私は思わずそう返してしまい、自身で彼の言葉を理解することを放棄した。
すると彼は、先程とは違い、苦笑の笑みを漏らす。
「ですから…僕、貴方のことが好きなんです。」
それは聞き取れた。意味も理解できてる。問題はその後に発せられた言葉だ。
「ですから、いいですよね?」
なにが。
私は口には出さないものの、表情でそれを目の前の彼に伝えた。彼は苦笑にも似た笑みを、口元に浮かべる。
「適当に了承しておけばいいんですよ。」
「なにか解らないのに、頷ける訳ないでしょ。」
やっと脳が落ち着き、私は思ったことをそのまま彼に伝える。
すると彼は、キョトンと瞳を瞬かせた。
「んーそうですね…。取り敢えず、キスしていいですか?」
またさっきと同じ様に、いつもと変わらない笑顔で彼はそう言った。
正直、その笑顔に一時期ではあるが、見とれていた自分がいるものだから、つい了承しそうになる。
でも私は、付き合ってもいない人間とそんな事をする趣味はない。
「お断りします。」
「どうしてですか?」
「どうしても何も、私達はそんな事する関係じゃないからです。」
「でも君、僕の事好きですよね?」
「どこからの情報か存じ上げませんが、そのような事実は一切ございません。」
私が捲し立てる様に口早にそう言うと、彼はムスッとした様な瞳になる。
「じゃぁ、いいです。」
何がいいのか。そう問い返そうとすると、彼の優しく笑って細めた瞳が近づいてくる。
脳内では、彼に何をされるのかきっと理解していた。それでも、反射神経が鈍いのか、身体が動く事は無かった。


触れられた柔らかい唇に、思わず目を細めた。


「好きなんです貴方のことが。」
優しく強く確かに私に向けられた言葉に、頬が体温を増していくのを感じる。
残念な事に、私は彼にべた惚れなのだ。
さっきと言ってる事が違うって?
アレを本気にするなんて、まだまだだね…。


「だからいい、ですよね○○ピー○○」
「台無しだよ馬鹿。」



○あとがき○
お題ラストー!
なぜ普通にやろうとしない自分www
あ、最後の言葉はドウゾご自由にご想像くださいwwww

お題配布元
【確かに恋だった】