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2013年5月 アーカイブ

2013年5月31日 21時56分09秒 (Fri)

傀儡

坂東眞砂子さんの「傀儡」読みました。鎌倉時代、北条時頼が権力を握っているころのお話です。平安時代の本を探していたのですが、題名に惹かれてしまいました。傀儡、海音寺潮五郎さんの「海と風と虹と」ですごくかっこよかったので。
でも、傀儡が中心の話ではありませんでした。時頼に滅ぼされた三浦一族の生き残り、三浦家村。家村に村を焼かれ、夫を殺された庶民の女、いぬ。家村は時頼に、いぬは家村に復讐しようとし、そこに沙依拉夢(さいらむ)という天竺から来た藍色の目をもつ僧の、永遠の真理の輝きを探す旅の話が絡んできます。念仏を唱えて旅をしながら、念仏を唱えても極楽浄土には行けないよ、と言っちゃう沙依拉夢さん・・。
叉香と千手丸という二人の傀儡師が、彼らに少しづつ関わり、重要な場面で、それらしい叉香の唄が入ります。
題名は傀儡が出てくるから、というより「日本の政治は、天皇より上皇が、将軍より執権が治めている。傀儡師が人形を操っているみたいに」という意味と、「何事も遊び」みたいな意味かなぁと思いました。
終章は、大河ドラマで有名になった「遊びをせんとや 生まれけん」の唄で始まりました。沙依拉夢は無心に遊ぶ子どもの中に、永遠の真理の輝きを見つけます。そして、傀儡師は遊びの衆なんですね。
執筆五年だそうです。壮大な物語でした。

2013年5月28日 23時59分17秒 (Tue)

大阪歴史博物館

大阪歴史博物館に行ってきました・・・先週の水曜日。
今、特別展で幽霊や妖怪の絵の展示やってます。看板やチラシには、でっかい骸骨が特徴的な歌川国芳作の「相馬の古内裏」がどどんと載っています。でも・・・滝夜叉姫の部分がなかった・・・!本当は三枚続きの絵なんですが、博物館にも二枚までしか展示されていませんでしたorz 頼信の家来VS滝夜叉姫の部分・・・。
でも、茨木童子VS綱の絵は見れました。大江山で戦いの図もありました。頼光たちが負けないように、鬼たちに微妙に光線(?)をおくっている神様がなんか可愛かった。季武と産女の絵も・・・!
その他にも、可愛い付喪神や百鬼夜行絵巻、妖怪の絵と名前、その説明などもあって面白かったです。幽霊が単体で描かれるようになったのは江戸時代からなんだとか。
六月九日までやっているそうです。思った以上に人が多くて、びっくりしました。

2013年5月20日 23時10分20秒 (Mon)

鬼灯の冷徹

江口夏実さんの「鬼灯の冷徹」! 新しくできた友人に平安時代が好きだということを仄めかしてみたら、彼女は小野篁が好きと言い・・・マジでと思ったら、この漫画の影響だったようです。どっかで見たことあるなと思ったら、高校時代の友人も学校に持ってきてたような・・・篁が出てるとは知らずに深く話さなかった・・・orz
で、借りました。昔話ネタに古事記ネタ!! 篁の「子子子~」エピソードもあるし、サクヤコノハナ姫とイワナガ姫とか・・・!金太郎もちょろっと出てきました。
でも、そういうの抜きにしても面白かったです。白澤が可愛いです。
そのうち、紀長谷夫とかも出そう・・・。

2013年5月13日 23時21分27秒 (Mon)

虞美人草

夏目漱石の「虞美人草」読みました。・・・・・・やっと読めました。
「こころ」「坊ちゃん」「夢十夜」は読んだことあるのですが、どれも読みやすかったので「虞美人草」もいけるかなと思ったところ・・・難しかったです。途中、歴史や俳句を織り交ぜた比喩が出てきたり、人生教訓が長々と入ったりで(^^;
『鬼の出る羅生門に、鬼が来なずなってから、門もいつの代にか取り毀たれた。綱がもぎ取った腕の行方は誰にもわからぬ』←ここは分かりましたw

小野さんは、藤尾と結婚したい。けど、恩師の娘小夜子と曖昧な結婚の約束がある。そこに藤尾の兄の話や、藤尾の親戚でもあり、有力な婿候補の宗近さんの話が絡んでくる・・・みたいな話です。
解説には、『初めての長編小説を書くということで既に十分に緊張していた漱石は、一世の期待を身に感じて、ますます緊張した。その緊張を我々は、『虞美人草』の文体に息苦しいまで感ずる』『この『虞美人草』は、漱石としては成功した作品とは言えない』とありました。

漱石の小説はできるだけ全部読みたいと思ってるのですが・・・
そろそろ平安時代の話が読みたいですw


2013年5月1日 0時05分39秒 (Wed)

女たちの怪談百物語

「女たちの怪談百物語」読みました。三輪チサさん、宍戸レイさん、神狛しずさん、宇佐美まことさん、勝山海百合さん、立原透耶さん、岩井志麻子さん、加門七海さん、伊藤三巳華さん、長島槇子さん以上十名による怪談。実際に十人で集まって、百物語をしたそうです。それを録音しておいて、本に・・・。怖い話の短編集ですね。
私はあまり怖いのは好きでないのですが、友人に勧められたので。まぁ、幽霊も鬼っちゃ鬼なので、現代の怖い話も読んでおいて損はないかなぁと。
読んで気づいたんですが、昔は鬼がでてくるとき生暖かく感じるのに、現代は寒く感じるんですよね。
昔は雷や病気も怨霊のせいだと考えていたのと同じように、現代の霊的現象も、未来には何かちゃんと説明できるものになってるかも、とかも考えてしまいます・・・。

幽霊を信じるか信じないかは別として、最後の京極夏彦さん(百物語の見届け人)の言葉に大いに納得です(^^♪
『怪とはあやしのこと。あやしとは、疑わしいと云うこと。疑わしいとは、ほんとうとは思えないと云うこと。ほんとうとは思えないけれども、ほんとうかもしれないと云うこと。真偽のほどが知れないからこそ、怪なる文字が当てられるので御座いましょう。』


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雨傘蝙蝠と申します。そのまま、あまがさこうもりと読んでください。

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