2014年4月 アーカイブ
2014年4月5日 23時40分17秒 (Sat)
源満仲・頼光 殺生放逸 朝家の守護
元木泰雄さんの「源満仲・頼光 殺生放逸 朝家の守護」読みました。題名見ただけで購入決定しました。
小説ではなく・・・研究本というのか、学術書ですね。
頼光についての本は、朧谷寿さんの「源頼光」があるのですが、満仲の資料が少なくて困っていたので助かりました。
安和の変。満仲が高明を密告したとか讒言したって簡単に書いてあるものが多くて・・・。高明は何もしてないのに流罪になった可哀想な人ってイメージがありましたが、なぁんだ、彼もちゃんと自分が権力を握れるように手をうっていたんですね。それが思ったとおりにいかなかったからこそ、『高明は自分が権力を握るために謀反を企てている』という話が作れてしまった、と。謀反が嘘だとしても、高明も勝負に出ていたというか、世の動きに興味があったようで良かったです。のほほんと風流に暮らしてたところ、いきなり流罪になったら辛すぎますよ・・・。
そんな中、藤原北家につくか、高明につくか、世をじっくり見つめて考えてる満仲様がかっこよすぎます。彼、どっちにも繋がりがあったそうです。
果たして、満仲は北家に味方したわけですが、その理由の中に、高明派の藤原千晴を排除するためということもあるらしく・・・。千晴は将門を討った秀郷の子孫で、満仲と同じような立場、いわゆる軍事貴族です。満仲が、軍事貴族として勢力を張ろうとしていたことが窺われますね。
『源平盛衰記』『延慶本平家物語』では、満仲が密告した経緯として『初めは高明の仲間だったけど、高明派の人(橘敏延)と相撲をとったら投げ飛ばされて格子にぶつかってブチ切れて刀抜いて刺そうとしたら失敗してみんなに笑われたから裏切った』らしいです。満仲様・・・? でも、可愛い(*´`)
題名の『殺生放逸』というのは、実資が『小右記』に記した、好き勝手に殺生を行うという満仲の残忍な性格を批判した言葉だそうです。
『朝家の守護』は頼光。南北朝時代の歴史書『源威集』に一条朝は頼光と保昌が『朝家を守護し奉る』とあることにちなんでいるそうです。保昌、(武門の出じゃないのに)ほんとすごいな・・・。
頼光は、まぁどの資料にも『伝説ではかっこよく書かれてるけど、実際は特に勇ましいことはしてないよ~』ってのは書かれてるんですが、この本で『そもそも、頼光が生きていたころには戦がなかった』ということに気づかされました。大きな戦があったら、頼光が出動していたかもしれませんが、なかったなら武士らしい功績が残せなくても仕方ないですね。
というか、『大きな戦がなかったのは頼光がいたからでは? 頼光が都を守っていたからだ! 頼光はすごく強い!』と後世の人が考えた可能性があるらしく・・・。
頼光様、いるだけでOK。かっこいい(*´`)
というわけで、読めば満仲&頼光を好きになること間違いなし(!?)な一冊です。頼光の子孫のことや、頼親、頼信のことも書いてありますよ~!
小説ではなく・・・研究本というのか、学術書ですね。
頼光についての本は、朧谷寿さんの「源頼光」があるのですが、満仲の資料が少なくて困っていたので助かりました。
安和の変。満仲が高明を密告したとか讒言したって簡単に書いてあるものが多くて・・・。高明は何もしてないのに流罪になった可哀想な人ってイメージがありましたが、なぁんだ、彼もちゃんと自分が権力を握れるように手をうっていたんですね。それが思ったとおりにいかなかったからこそ、『高明は自分が権力を握るために謀反を企てている』という話が作れてしまった、と。謀反が嘘だとしても、高明も勝負に出ていたというか、世の動きに興味があったようで良かったです。のほほんと風流に暮らしてたところ、いきなり流罪になったら辛すぎますよ・・・。
そんな中、藤原北家につくか、高明につくか、世をじっくり見つめて考えてる満仲様がかっこよすぎます。彼、どっちにも繋がりがあったそうです。
果たして、満仲は北家に味方したわけですが、その理由の中に、高明派の藤原千晴を排除するためということもあるらしく・・・。千晴は将門を討った秀郷の子孫で、満仲と同じような立場、いわゆる軍事貴族です。満仲が、軍事貴族として勢力を張ろうとしていたことが窺われますね。
『源平盛衰記』『延慶本平家物語』では、満仲が密告した経緯として『初めは高明の仲間だったけど、高明派の人(橘敏延)と相撲をとったら投げ飛ばされて格子にぶつかってブチ切れて刀抜いて刺そうとしたら失敗してみんなに笑われたから裏切った』らしいです。満仲様・・・? でも、可愛い(*´`)
題名の『殺生放逸』というのは、実資が『小右記』に記した、好き勝手に殺生を行うという満仲の残忍な性格を批判した言葉だそうです。
『朝家の守護』は頼光。南北朝時代の歴史書『源威集』に一条朝は頼光と保昌が『朝家を守護し奉る』とあることにちなんでいるそうです。保昌、(武門の出じゃないのに)ほんとすごいな・・・。
頼光は、まぁどの資料にも『伝説ではかっこよく書かれてるけど、実際は特に勇ましいことはしてないよ~』ってのは書かれてるんですが、この本で『そもそも、頼光が生きていたころには戦がなかった』ということに気づかされました。大きな戦があったら、頼光が出動していたかもしれませんが、なかったなら武士らしい功績が残せなくても仕方ないですね。
というか、『大きな戦がなかったのは頼光がいたからでは? 頼光が都を守っていたからだ! 頼光はすごく強い!』と後世の人が考えた可能性があるらしく・・・。
頼光様、いるだけでOK。かっこいい(*´`)
というわけで、読めば満仲&頼光を好きになること間違いなし(!?)な一冊です。頼光の子孫のことや、頼親、頼信のことも書いてありますよ~!
プロフィール
- ☆
- 雨傘蝙蝠と申します。そのまま、あまがさこうもりと読んでください。
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