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平の将門

2013年9月8日 22時49分41秒 (Sun)

吉川英治の「平の将門」読みました。将門の少年時代から、没するまで。
以前、海音寺潮五郎の「平将門」を読んだことがあるのですが、それと同様、純友とは繋がっている設定でした。潮五郎さんのより、だいぶ短いんですが。
とりあえず、どの本でも将門は悪くない。なんでこう、うまくいかないのかなぁと思ってしまいます。なんか、そういう運命だとしか言いようがないような。野心を持っていようと持っていなかろうと関係なく。
この作品では、桔梗(妻)の存在が大きかったですね。将門が最後まで彼女の死を引きずっているのが、切なかったです。歴史上の偉人の中には、ほんまに同じ人間なんかって人もいるけど、将門は人間だなぁと思います。
ラストは、史実通り、あっけないです。ほんとにあっけないです。
純友や、純友と将門を結びつけた「八坂の不死人(ふじと)」のその後も、最後に触れているのですが、シメの言葉がすごく好きです。
『世を弄ぶつもりの彼や純友一味の輩も、結局は、時代の風に、片々の影を描いては消え去る落ち葉の紛々と、何ら異なるものではなかった』
世の無常・・・。


それにしても、谷恒星さんの「陰陽宮 安倍晴明」はすごくこの小説の影響を受けているような・・・。
ついでに、吉川英治の「袴だれ保輔」、おすすめです。

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