鬼・廃市
2013年12月19日 0時18分23秒 (Thu)
福永武彦の「鬼・廃市」読みました。福永武彦、1918~1979年に活躍した小説家、詩人です。・・・この本を読んで知りました。
短編集で、「塔」「鬼」「世界の終わり」「廃市」「飛ぶ男」の5編。「鬼」に惹かれて手をとりましたw
今昔物語ネタ! 二十七巻の第十六「正親(おおきみ)の大夫若き時鬼にあいし語」のアレンジです。
正親の大夫が恋人に会いに行ったところ、今日は客が来てるから家には泊まれないと言われ、人のいない御堂で会うことになりました。誰もいない御堂で恋人と物語などしていると・・・堂の奥で火が光り、女童が一人。その後、怪しげな女房が出てきます。女房は「私はここの主である。どうして主の断りもなしに来たのか~」「速くお出にならないと、悪いことになる」などと言い、正親の大夫は恐ろしくて、恐怖のために立てない恋人を立たせ、なんとか出ていきます。歩けない女を家に送り届け、自分も家に帰り・・・翌日、恋人のことが気になって家に行ってみると、彼女は息絶えていました。だから、人のいない堂なんかに泊まっちゃいけないよ!というのが、原作です。
福永武彦の「鬼」も、だいたいこの通りに進んでいくのですが、女が死んでからの続きがあります。怪しい女房の正体、原作では鬼ということで片付いていますが、この小説では・・・。
物語が原作にはない部分に入る前に、福永武彦自身の解説が入ります。それによると、今昔物語の中でこの話の鬼は、あまりにもあっけない、と。他の話の鬼はもっと化物じみた姿をしていたり、姿は見えなくても、あとに人間のバラバラ死体が残るとか、凄惨なものが多いのに、これはどういうことかと。で、推理した結果が話の続きです。
私も今昔物語は全部読んだのですが、そんなことまったく気にしてなかった・・・。頼信かっこいいとかしか考えてなかった・・・。
残りの4編は平安時代関係ないです。「塔」「飛ぶ男」と「世界の終わり」の彼女視点の部分は詩っぽい。人間の深い精神世界の比喩のような・・・・。こういう他人には理解できないようなかっこいいの書いてみたいとか思って真似すると黒歴史になるやつですね。
リズムがよくて、全体的に整っている印象を受けました。でも、整いすぎてるのか、流れるように終わっていく・・・ちょっと物足りなさがありました。
また、この人の長編読んでみようと思います。
短編集で、「塔」「鬼」「世界の終わり」「廃市」「飛ぶ男」の5編。「鬼」に惹かれて手をとりましたw
今昔物語ネタ! 二十七巻の第十六「正親(おおきみ)の大夫若き時鬼にあいし語」のアレンジです。
正親の大夫が恋人に会いに行ったところ、今日は客が来てるから家には泊まれないと言われ、人のいない御堂で会うことになりました。誰もいない御堂で恋人と物語などしていると・・・堂の奥で火が光り、女童が一人。その後、怪しげな女房が出てきます。女房は「私はここの主である。どうして主の断りもなしに来たのか~」「速くお出にならないと、悪いことになる」などと言い、正親の大夫は恐ろしくて、恐怖のために立てない恋人を立たせ、なんとか出ていきます。歩けない女を家に送り届け、自分も家に帰り・・・翌日、恋人のことが気になって家に行ってみると、彼女は息絶えていました。だから、人のいない堂なんかに泊まっちゃいけないよ!というのが、原作です。
福永武彦の「鬼」も、だいたいこの通りに進んでいくのですが、女が死んでからの続きがあります。怪しい女房の正体、原作では鬼ということで片付いていますが、この小説では・・・。
物語が原作にはない部分に入る前に、福永武彦自身の解説が入ります。それによると、今昔物語の中でこの話の鬼は、あまりにもあっけない、と。他の話の鬼はもっと化物じみた姿をしていたり、姿は見えなくても、あとに人間のバラバラ死体が残るとか、凄惨なものが多いのに、これはどういうことかと。で、推理した結果が話の続きです。
私も今昔物語は全部読んだのですが、そんなことまったく気にしてなかった・・・。頼信かっこいいとかしか考えてなかった・・・。
残りの4編は平安時代関係ないです。「塔」「飛ぶ男」と「世界の終わり」の彼女視点の部分は詩っぽい。人間の深い精神世界の比喩のような・・・・。こういう他人には理解できないようなかっこいいの書いてみたいとか思って真似すると黒歴史になるやつですね。
リズムがよくて、全体的に整っている印象を受けました。でも、整いすぎてるのか、流れるように終わっていく・・・ちょっと物足りなさがありました。
また、この人の長編読んでみようと思います。
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- 雨傘蝙蝠と申します。そのまま、あまがさこうもりと読んでください。
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