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デジタルメガフレア@農薬(小説)

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The dream is gripped(3)

「この道の先に俺の家がある。近くまで行ったら教える」

俺は今、ヨシキタの言う「豪邸」に行こうとしている。どんなものか見てやろう。

「街を案内してくれよ」


「クソテロリストどもめ!」


「なに?」

「テロリストだ。 テロの危険性があるとかで、橋が封鎖されてる」

「住むなら秋刃原だな」

「豊須がいい。 仲間はみんなここだ」

「あれが俺のタクシー会社だ。 大事な資金源さ」

「デジメガ。 本当に久しぶりだぜ。 もっと早く来ればよかったんだ。
女を抱くチャンスを棒に振ったようなもんだ」

「女なら故郷にいるじゃないか」

「ああ。 だが田舎女だ」

話してるうちにヨシキタの言う豪邸についた。

「これが豪邸?」

「単なる仮住まいさ。 豪邸はすぐに手に入れる。 夢だからな。 来いよ」

俺は何も言えなかった。 無言のまま家に入った。

「さあさあ 上がってくれ! 自分の家だと思って寛いでくれ」

俺は周りを見た。 それにしても汚い家だ。

「仕留めたぞ虫ケラめ! 住みたきゃ家賃を払えってんだ!」

ゴキブリを踏んずけた。

「うわっ・・・・・汚ね・・・・」

続けてヨシキタは

「とにかく よく来てくれた」

そういった後にベッドに寝ころんだ。

「クソ! まぁいいさ。 どうせ買い換えるさ・・・」

「それで?」

「それで?」

ヨシキタが返してきた。

「それで・・・・・ 全部ウソだってことか?」

「何が?」

「豪華な家はどこだ。 スポーツカーは?」

「何を言ってるんだ?」

「お前から届いた 俺やお袋への手紙の中じゃ・・・・・・・・ 夢を実現させたヨシキタとしか書いてなかったぞ。 スポーツカーに豪邸 女とカネをビーチ・・・・ 勝ち取ったってな。 だが実際はゴキブリしかいやしねえ」

「ああそうさ。 最高級のゴキブリだ! 家の汚れもピカイチだ!」

俺はため息をついた。

「フザけんな バカ野郎!」

「ああ。 俺はバカさ。 だが今までで最高の嘘だっただろ?」

「そいつは認めてやるよ。 ボケが」

「いいか? 俺には相棒が必要なんだ。 相棒がいれば成功できる。
世界を支配できなくても、まぁ・・・・うまくいく。 目の前の男がたぶんそうだ。
だけどお前はどうなんだ?」

「なんだ?俺がどうした?」

「だから・・・・・ どうしていまさらこっちに来た? やばいヤツらと付き合ってるって
聞いたぞ。 商船員になっともな。 そして今はここだ。 だが何も話しちゃくれない」

「そうだな」

「なんでだよ?」

「何も話す気はない。  いつかな」

「なぞの男だな。 風変わりな船乗りサマだ。 船長にカマでも握られたか?」

「黙れ! いや違うんだ。 そんなんじゃねぇ。 船じゃない。 問題はその前だ。
二つある。 覚えてるだろ戦争中を・・・・ 俺たちがやらかしたこと、それにやられたことも。 戦争は血も涙もない老いぼれがバカな若者をだまして殺し合わせることだ。 俺は若く イラついていた。 言い訳にはならんだうが・・・・ ヨシキタ?
ヨシキタ!寝てんのかクソ!」

「うお!?・・・いや起きてた! 何時だ? クソ・・・ タクシーを戻さないと。
営業に使う時間だ。」

コップの中にある水を一気飲みした。 そんで吐いた。

「なんだこりゃ! ネズミのクソでも入ってんのか!」

「ヨシキタ?」

「デジメガ。 俺は行かなきゃならん。 仕事場まで来てくれ」

「・・・・・なに?」

「簡単だ。 ドアを出たら左に曲がって、レストランの角を左だ」

「ま、待てよ」

続けてヨシキタは

「1ブロック先のイロコイを右に曲がれ」

「俺は・・・・・」

「そのまま道なりに進むと明治通りの角の左側に出る」

「わからねぇよ」

「すげぇぞ。 イカした女と車があるんだ。 デジメガ、ハグだ。 会えてうれしいぜ。
お前に渡したいものが・・・・」

もうわけがわからん。誰か俺に今の現状を教えてくれ。

「ああ くそクソ クソっ!」

ヨシキタは携帯をとりだし、

「ああ蒼き狂人 すまない・・・ ああ大丈夫・・・・」

なにかあったんだろう。 こいつのやることだから絶対そうだ。

「頼むよ。 オレのナニは切らないでくれ。 ああOK じゃあ・・・・ ああいやOK」

そう言いいながらヨシキタは外へ出て行った。
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