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バリ島旅行記2(ウブド)

2015.12.24-26
 年末に休みを工面してあこがれのバリ島旅行に行ってきました。
 見学地を3つのページに分けてまとめました。「旅行記1」はウブドの近く、「旅行記2」はウブドの周辺、「旅行記3」はその他です。実際の見学行程は「旅行行程」をご覧ください。

 contents → ティルタ・ウンプル寺院 - グヌン・カウィ遺蹟 - グヌンカウィ・スバトウ寺院 - モンキー・フォレスト - テガララン ライステラス - バリ島の話題

 

※王国、神、寺院等の情報は別なページにリンクして説明します。

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ティルタ・ウンプル寺院 Pura Tirta Empul タンパクシリン

 ワルマデワ王朝の遺跡であり、沐浴場があり祈りを捧げる寺院。寺院内は広く、ユニークな石像が数多くあります。 ヨーロピアンの観光客もいっぱい来ていました。聖なる泉として、水源となる池の底には、コンコンとわき出る泉がありました。
 ティルタ・ウンプル寺院は、
サド・カヤンガン Sad Kahyangan 、6大寺院と呼ばれています。⇒ 6大寺院紹介へ

聖水の寺院 沐浴場

沐浴場

 圧倒されるほどの賑わいでした。老若男女、ヨーロピアンの方まで沐浴されています。水をタンクに詰める人も。今回の旅でこれほどの人々が沐浴している寺院はここだけでした。


湧き出る聖水の源泉
 

源泉となる池

 写真では光が反射してよくわかりませんが、水草が茂っているのはわかると思います。中央に砂地があり、砂が舞い上がるほどの水がわき出ていました。
 ⇒ ティルタ・ウンプル寺院の聖水伝説

インドラ神の像 Indra
 






 



インドラ神の像 Indra

 境内に入ってすぐに立っています。台座だけでも人よりも高く、かなり大きな石像でした。インドラ神は、悪い王、マヤ・ダワナと戦って討ち果たし、ティルタ・ウンプル寺院の聖なる泉をもたらしたという伝説があります。

バニヤンの神木


 
バニヤンの神木
 バニヤンの巨木はかなり見かけました。バリ島では巨木には神が宿るのでしょう。バニヤンに限らず巨木には、ポレン布が巻かれていました。黒と白のチェックの柄です。神聖なものに巻くのだそうです。石像にも巻かれているものを見かけました。ティルタ・ウンプル寺院の神木がもっとも手厚く崇められていました。(ポレン布。魔除けの布、前もって一定の浄化儀礼を受け、霊力を持たせている。白は破壊の神・シヴァ神、黒は保全の神・ウィシュヌ神を表す。)
 ※はじめはガジュマルの木だと思っていました。バニヤンとガジュマルは同じ菩提樹の仲間です。
 ●バニヤン樹(Banyan) ベンガルボダイジュ(クワ科、イチジク属)菩提樹とは違う種。バニヤンはヒンドゥー教でも聖木(ヒンディー語でピーパル)とされ、天地創造神ブラフマが根に宿り、破壊と創造を司るシバ神が幹に宿り、世界を維持するとされるビシュヌ神が枝に宿る、とされている。

ボマを刻んだ門
 










ボマ Boma を刻んだ門

 バリ島の門にはよく魔除けの獣が刻まれています(ほとんどなのかもしれません)。このボマは邪悪な霊が入ってくるのを防ぐのだそうです。門のボマは大小ありますが、このボマは大変はっきりとして威厳があります。
 ※最初この魔除けはバロンだと思っていました。文献「神々の島バリ 春秋社」によります。

守護神「ラクササ」
 









守護神ラクササ Rakusasa

 ラクササは人の出入り口というよりは、神の領域近くに置かれています。目を大きく見ひらき、手には棍棒のようなものを持っています。悪いものを撃退する役割があるのだそうです。たいてい一対で置かれていました。

神の降りてくる台座



 








神の降りてくる台座

 バリ島ではてっぺんに椅子のようなものがある塔が見かけられます。そこに神仏の像が置かれてはいません。街中そこかしこに設置されています。バリ・ヒンドゥー教では、神はあくまでも天上にいて、降りてくるものなのです。
 この台座(蓮華座)には屋根がかかっていますし、装飾も美しくシガ・マガラジャ(羽のある獅子)の石像も配置されています。格の高い台座であることをうかがわせます。

先祖の霊を祭る祠











祠、廟 プリンギ Pelinggih

 バリ島の寺院に必ずある祠です。色々調べましたが、この形を表す言葉が見つかりません。中に祀っているもので名前が違うようです。
( プリンギ Pelinggih が、日本語でいうところの、社・やしろ、祠、廟 などに近い言葉のようです。)
 写真では「先祖の霊を祭る祠」としましたが、置いてある位置から推測したものです。バリ島では個人の墓を持たないとのことですから、先祖の霊のありがたみは私たち日本人には想像がつかないほどのものではないでしょうか。

 → ティルタウンプル寺院と聖水の話題へ
 link-バリ島旅行コム ティルタ・ウンプル寺院
 ⇒ バリ島6大寺院=サド・カヤンガン紹介へ

 
神木脇の祭壇警鐘楼「クルクル」守護神「ラクササ」
写真の説明です。
上左「神木脇のシワ神の祭壇」。上中「警鐘塔クルクルの木鐘」。上右「守護神ラクササ」。
下左「沐浴場の龍石像」。下右「沐浴場の象石像」

沐浴場と龍の石像沐浴場 象の石像





ティルタ・ウンプル寺院地図へリンク
ティルタ・ウンプル寺院map ⇒

グヌン・カウィ Gunung Kawi

 グヌン・カウィは バリ島最大の石窟遺跡で世界遺産ということで行きました。350段の石段があると聞いていたのですが、上るのではなく、渓谷を目指して下ります。ですから、帰りは登りでかなりきつい! 川の両岸に4つと5つの 巨大な9つの石墓があります。9つあるのは、山の数にもたとえられているとガイドさんが言っていました。

石窟 手前の風景

グヌン・カウィに向かう

 グヌン・カウィに向かって階段を下りていく時に、見える風景です。南国のヤシの木と棚田が同居しています。
 階段は整備されていて、上り下りに心配はありません。ただし、あまり曲がったり、真っ直ぐになったりしないので、特に帰りの上りはきついです。

4つの石窟


グヌン・カウィの墓碑

 パクリサン川の渓谷を隔てて、4つと5つの石窟が見えてきます。圧倒的な大きさです。一部、コンクリートで補修してある箇所もあるのが残念ですが。この石窟本体が墓というのではないようです。4つ方が親族のもの、5つの方が4人の王妃と宰相のものといわれています。


5つの石窟
 このストゥーパには、記念碑としての意味もあるとのことです。それぞれのストゥーパの作りには、違いが見受けられませんでした。
 グヌン・カウィは11世紀後半の遺跡だそうです。ここには、巨人が自分爪で一晩で刻んだという伝説があります。
 ⇒ 巨人クボイオ伝説



岸壁に刻まれたストゥーパstupa 石窟


 



岸壁に刻まれたストゥーパ stupa: 墓碑

 ストゥーパとはインドの仏教の墳墓で、本来は仏舎利を納めたものだが、前3世紀にアショカ王が各地に建ててからは記念碑的性格も帯びるようになったということです。
ストゥーパは本来建物なのですが、グヌン・カウィでは石を削って浮き彫りに作っています。ここの遺跡には、ウダヤナ王エルランガ王の弟のアナック・ウンスーが葬られているとされている。ストゥーパを音写した卒塔婆(そとば)など,塔,浮屠(ふと)等の語源になっているとのこと。
※参考文献:神々の島バリ バリ=ヒンドゥーの儀礼と芸能 春秋社
 ベール・アグン Bale Agung

バレ・アグン Bale Agung

 僧侶が祭典の際に使う建物です。前に4つ、中に2つの神石像が置かれていました。



聖なる水場
 

聖なる水場

 水の出口には、それぞれ石像が刻まれていました。

  → グヌン・カウィ遺跡の話題へ
  link-バリフリーク グヌン・カウィ
 
グヌン・カウィ遺跡看板Pakerisan川 石窟を分ける渓流石窟中央の川
左「グヌン・カウィ看板」。右「パクリサン川 Pakerisan 渓谷」。下「石窟を分ける渓谷」。
 ※グヌン・カウィの入口には、お土産屋さんが並んでいます。また、遺跡への階段の脇のかなり下までにもお土産屋があり、あの階段を毎日登り降りしていると思うとえらいなぁと思ってしまいました。グヌン・カウィ遺跡地図へリンク
グヌン・カウィ遺蹟map ⇒

グヌンカウィ・スバトウ寺院 Pura Gunung Kawi Sebatu

 グヌンカウィ・スバトゥ寺院は、グヌンカウィ遺跡に近く、綺麗な池があるということで行ってみました。境内には道から少し下ります。バレ(東屋)の前の池には女神像があり、その奥の泉のような美しい池に、祠がたっています。様々な石像もユニークな顔立ちでした。あまり、有名な観光地ではないようですが、バリ島でもっとも気に入った寺院です。
 グヌン・カウィ遺蹟とスバトゥ寺院は車で約15分。ティルタ・ウンプル寺院とスバトゥ寺院は車で約12分程度です。

入口に立つ兄弟像
 











スバトウ寺院入口の兄弟像

 見学したバリ島の寺院入口には、よくこのような兄弟像(親子像)が立っていました。ガイドさんにクイズを出され「どっちが年上でしょうか?」同じような顔だちではあるのですが...。(若い方が鼻が大きく丸まっこい)この写真は若い方です。

写実的な石像










写実的な石像

 バリ島ではこのような顔だちがはっきりした人間?の石像も見られます。仏話や伝説の人の石像でしょうか。

女神サラスワティの像
 










スバトウ寺院の庭園と
池に立つ女神サラスワティの像

 スバトウ寺院の庭園は本当に美しい。池の水もきれいでコイやティラピアが泳いでいます。コイもティラピアも鑑賞用(色が付いている)の魚でした。
 女神サラスワティは、学問や音楽の神様です。弦楽器ルバブ rebab を持ち、腕が4本、白鳥に乗って描かれます。

バレ(東屋)と池






割れ門 チャンディ・ブンタル

 










割れ門 チャンディ・ブンタル Candi Buntar

 スバトウ寺院の割れ門は、石を組み上げたようなシンプルな造りでした。
 割れ門は、悪いものを寄せ付けないという役割があります。悪霊・悪人が通れば門が閉じるとか。
 バリ島での県境には、割れ門の間が道路という巨大な割れ門がありました。各県は昔の王国のエリアを基礎にして出来ているようです。自分たちの王国を守り、悪を阻むものなのでしょう。近頃は、観光客への歓迎の意味も込めているということです。
 ●割れ門 → 神聖な領域を示す門。中門より通りに近い。左右対称で内側の向き合う面は磨かれている。神の住むマハメル山の土台を表す。魔除けの意味も持つ。


守護神「ラクササ」

 






守護神「ラクササ」Rakusasa

 このラクササは、魔神というよりは人間に近い印象を受けます。日本で言えば、金剛力士のようなものでしょうか。
 腰巻きを付けて、神聖なもののことを表しています。

魔神像
 








魔神像

 かなり調べてみたのですが、この像が何なのかがわかりませんでした。バリ舞踊に関係するものなのでしょうか?ランダでしょうか?
 大変美しい像でした。
※デンパサール国際空港で、バリ島の大画面CMで、この魔神像が映し出されていました。ますます、名前が知りたい!


彫像から流れでる水
 

彫像から流れてでる水

 水口となっている彫像はボマのようです。頭に「お供え」が乗せられています。それぞれに小さな立像が置かれています。
 沐浴場は別にありました。(お父さんが体を洗ってました。)
 スバトウ寺院は、大変水が豊富なところです。

池に立つ祠







池に立つ祠 Pelinggih

 スバトウ寺院の絶景はこの池に立つ祠です。背景となる岩盤には、植物が生い茂っていて、祠とともに水面に映し出されます。神秘的な幻想的な光景で、心が洗われます。
 この池の水深はそんなに深いわけではありません。底は砂地でゴミも水草もありません。魚も放されていません。水はあくまでも清らかです。ここに池を造り、祠を建てようと考えた人の感性はすごいものがあります。圧巻の光景でした。

太鼓をたたく石像祠 Sanggah Pamerajanグヌンカウィ・スバトウ寺院の看板
左「寺院入口の太鼓をたたく石像」。右「祠 Sanggah Pamerajan」。下「スバトウ寺院の看板」。

 link-バリ島旅行.com グヌンカウィ・スバトゥ寺院 
※グヌン・カウィ・スバトゥ寺院の近くには、大きな商店が並んでいます。グヌンカウィ・スバトゥ寺院地図へリンク
グヌンカウィ・スパトゥ寺院map

モンキー・フォレスト Monkey Forest = mandala wisata wenara wana

 カニクイザルが生息する自然保護区で、奥の方に"聖なる泉の寺院(ベジ寺院)"があるということで見学しました。ヨーロッパには猿がいないということで、欧米の大勢の観光客が来ている人気のスポットです。 ユニークな石像がいっぱいあります。
 ダルム・アグン・パダントゥガル寺院は柵から覗きました。台座に世界亀ブタワン神の石像があります。 川の方に降りていくことができる遊歩道があり、街中にありながら、バリ島の自然を堪能できます。
 渓谷を見学し終わってからわかったのですが、「コモドオオトカゲ」の石像があるという掲示がありました。見たかった。残念!

カニクイザル(マカク)

 モンキーフォレストの猿

 250匹もの猿がいるとのこと。サツマイモで餌付けをしていました。よっぽど人間になれているようで無警戒です。ヨーロッパには猿がいないので、観光客に人気のスポットということです。
 ニホンザルよりおとなしそうでした。持っているバナナは観光客に売られている猿のえさです。石像に乗っている猿が実に面白かったです。モンキーフォレストの猿はカニクイザルの仲間です。

ダルム・アグン・パダントゥガル寺院 Pura Dalem Agung Padangtegal
 




ダルム・アグン・パダントゥガル寺院  Pura Dalem Agung Padangtegal

 森の奥にある寺院です。門の正面入口階段の前には蛇のからまる大亀の石像がありました。土台の亀は大地の安定をまた蛇はその逆を意味し、この二つの力の微妙なバランスで全宇宙の秩序が保たれていると、バリ・ヒンズー教では考えられているとのことです。
 この亀はブタワン神といい、蛇神・アンタボガ龍神・バスキという二匹の蛇神がとぐろを巻いて乗っています。ブタワンは世界の土台と考えられています。
 バリの村々には三つの寺院:カヤンガン・ティガがありますが、パダントゥガル寺院はその内の「死者の寺 プラ・ダルム」です。シワ神を奉る「風の寺院」です。モンキーフォレストの中には、3つの寺院がありますので、他の2つはプラ・デサ(集会所の寺=火の寺院.ブラフマ神を祀る)とプラ・プセ(起源寺=水の寺院.ウィシュヌ神を祀る)となるはずですが、プラジャパティ寺院とペジ寺院がどちらがどちらなのかがつかめません。
 寺院の周りに多くの魔神象がたてられています。


魔神の象


 










魔神の象

 モンキーフォレストには、実に多くの石像が立っています。そして、ダルム・アグン・パダントゥガル寺院の周りは特に多く、奇妙奇天烈な石像がありました。この魔神の髭はヘビ、そして道の手すりにかたる部分もヘビで形作られています。

石像に上る猿と女性


 








石像に上っている猿と女性

 ダルム・アグン・パダントゥガル寺院の周りは猿が特に多くいます。エサ場が近いからかもしれません。この石像の頭は犬の顔をしています。石像の頭にちょこんと乗って女性を見ている猿の表情がかわいい。

守護神「ラクササ」 プラジャバティ寺院脇



 








守護神「ラクササ」Rakusasa

 この「ラクササ」は、2メートル以上ある大きなものです。 プラジャパティ寺院の近くの巨木の脇に立っていました。

聖なる泉の脇のレリーフ ベジ寺院



 

聖なる泉の脇のレリーフ

 モンキーフォレストには、聖なる泉の湧く寺院と言われる「ベジ寺院」があります。泉の脇の囲いを見ると美しく繊細なレリーフがありました。

渓谷に立つ魔神

 









渓谷に立つ魔神
 モンキーフォレストには、渓谷に行ける遊歩道があります。知らないと見学は終わったといって帰ってしまうことでしょう。私もガイドさんに教えてもらわなかったら戻ってしまいました。川にちかずくと巨大なバニヤンの木があります。真ん中が割れ目になっていて、歩道がその間を通っています。この魔神の石像は、川に出たあたりに立っています。羽があるので「シンガ・マガラジャ」だと思います。

渓谷と遊歩道





 






渓谷と遊歩道
 雨期に入っていましたので、前日の雨で川は濁っていました。樹木は常緑広葉樹なのでしょうが、懐かしい風景です。心が癒やされます。写真のように細い箇所だけではありません。川が岩に当たって水しぶきを上げるような箇所もありました。歩道は狭いので、人の交錯にはちょっと手間取ります。
 
左「モンキーフォレスト看板」。右「2匹の猿」。
モンキー・フォレスト看板2匹の猿
石像と猿魔神の石像
左「石ブタワン神-蛇の絡まる大亀像頭上の猿」。右「魔神像」。下「ダルム・アグン寺院中門の蛇神・龍神のからまる世界亀」。

 link-バリ島旅行.com モンキーフォレスト 
※モンキーフォレストの正面入口は繁華街に面しています。人も車もかなり混雑していました。モンキーフォレスト地図へリンク
モンキーフォレストmap ⇒
 

テガラランのライステラス Tegalalang Rice Terrace

 当初は見学地に入れていなかったのですが、グヌン・カウィを見学する前の昼食場所として立ち寄りました。テガラランのライスサラスはHISのオプションツアーにあるように、人気のスポットです。街道側が高く、渓谷が棚田になっているので、棚田がよく見えます。二期作ということで、年中棚田の景観が楽しめるのでしょう。 

テガラランのライステラス(棚田)

テガラランの棚田

 2014年にユネスコが世界遺産に登録した「パクリサン川流域のスバック(棚田)の景観」のエリアにも、テガラランは含まれています。



テガラランのライステラス(棚田)


 

テガラランの棚田

 ウブド中心部から近いというアクセスの良さ、そしてバリ島でも屈指の美しさということで、広くない道に大型の観光バスが止まって、観光客が行き交っていました。土産物店も数多く、特に彫像の店がいっぱいありました。
 link-バリ島旅行コム ティガララン・ライステラス

 
テガラランのライスサラス地図へリンク

テガラランmap ⇒
 

バリ島の話題

ティルタ・ウンプル寺院と聖水

 ティルタ・ウンプル寺院は10世紀にワルマデワ王朝によって建設された寺院。聖なる川「パクリサン川」と呪いの川「プタヌ川」に挟まれた場所にあり、パクリサン川からの水が泉となって湧き出る「聖水の寺院」として知られている。ティルタは「水」の意味で、ウンプルは「聖なる」の意味。ティルタウンプル寺院の名前の由来はこの湧き出る水から付いたと言われている。
 魔王によって殺された神々が、このティルタ・ウンプル寺院の聖水で蘇ったという神話(→聖水伝説へ)が残り、「浄化」「解毒」「魔よけ」の3つの聖水がこの泉にあると言われている。水を支配する神、ヴィシュヌ神を祀っている。泉の脇には西暦960年にインドラジャヤ・シンガ・ワルマデワ王が作ったと碑が残っていることからも、バリ島にヒンドゥー教が入って来る前に建てられたことがうかがえる。
 寺院内にはこの聖なる泉と、そこから聖水を引き込んだ沐浴場には左側に20の水の出口、右側に10の水の出口があり、沐浴(マンディ Mandi)ができる。この奥にさらに建物があり、僧侶の前の地面に座り、祈りをしてもらい、最後に聖水をハケで頭からかけてもらって、額に米粒を付けてもらう儀式をするところもある。
 ティルタウンプル寺院に向かって左側の丘の上に、スカルノ大統領の別荘があり、現在は政府要人のレストハウスになっている。スカルノ氏は、寺院を訪れる美しい女性を別荘に招き入れた...と、いう話しです。
 

グヌン・カウィ

 グヌン・カウィは、「山に刻まれている寺院」を意味するバリ島最大の古代石窟遺跡。古代史の山とも言われている。11世紀、アルマディア王朝の第6代目の王、アナック・ウンス王家の陵墓として造られた。
 直接岩を切り出して彫られた王家のストゥーパ( 墓碑)は高さ7m、向かって左から、アナック・ウンスの父ダルマウダヤナ王とその王妃、兄のダルマヴァンサ王、そしてアナック・ウンス本人の墓が並び、Pakerisan川を挟んだ対岸には、4人の王妃の墓と宰相の墓がある。世界的に有名なインドのアジェンタのストゥーパは建物の形状をしているが、グヌン・カウィの場合は崖の岩を掘り出して造られている。
 これらは実際の墓として使われていた訳ではなく、当時の人々が王達の輪廻転生を願って造った記念碑(チャンディ)という見方が定説になっている。墓の他にも、他界した王が不自由なく暮らせる様にと、やはり岩肌を刳り抜いて造った台所や供物置き場、王の寝所まで揃っている。
 伝説では、クボ・イワという名の巨人が自分の爪で岩肌を引っ掻き、一夜で創り上げたと言われている。
 グヌン・カウィに向かう階段を降りると世界遺産「スバック・システム」に関連する水門を見ることができる。
 

世界遺産バリ州の文化的景観

 バリ島の世界遺産は、「バリ州の文化的景観 :トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」として2012年に、ユネスコ世界遺産に登録された。
〈 構成資産 〉
 世界遺産の構成要素は、棚田とその灌漑施設、およびスバックと不可分の存在である寺院群から構成されており、以下の5件に分類されている。
(1)ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
 水の最高寺院ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール山外輪山の尾根に建っている。
バトゥール湖の女神はすべての川や泉の母神となったと信じられており、彼女をはじめとする多くの神々を祀った寺院である。1926年の噴火を経て、現在の場所に建てられた。
(2)バトゥール湖
 バトゥール湖は、前述のとおり、スバックにとっても重要な川や泉を生み出した 女神デウィ・ダヌ の住処と考えられている湖である。
(3)パクリサン川流域のスバック景観
 パクリサン川 Pakerisan 流域のスバック景観は、10世紀に建てられた水の寺院や知られている範囲で最古の灌漑システムを含んでいる棚田の景観である。
 ※関連する観光地。ティルタ・ウンプル寺院、グヌン・カウィ、ティガラランの棚田。
(4)バトゥカル山のスバック景観
 バトゥカル山のスバック景観には、ジャティルイ村の棚田が含まれる。ジャティルイ村はバリ州で最もコメの生産量の多いタバナン県の中でも、生物多様性の保持と水田管理の良好さとで評価される村である。
(5)タマン・アユン寺院
 水の王立寺院タマン・アユン寺院は、18世紀初頭に建造された最大の水の寺院である。建築的にもほかの水の寺院と異なり、ジャワ島や中国の建築様式の影響が指摘されている。

◇ 登録基準
 この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
    (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
    (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
    (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの。〈Wikipediaまとめ 〉

スバックって何?

 スバック(バリ語:subak)とは、バリ島に見られる伝統的な水利組合である。現在のバリ島でも至るところで形成されており、その数は約1,200にも及ぶ。スバックは、「流水の分配」を意味するseuwakを語源としており、水路や柵で集められた水を分配する慣習的な水利システムで、8~9世紀頃に高僧ルシ・マルカンディアによって初めて形成されたと言われている。伝統的で素朴な技術を使い、すべての耕作者に平等に水を配分するための機能がある。

 バリ・ヒンドゥーの体系において水が神格化されたことで、スバックの行事や運営は、水を中心とする神事と密接なつながりを有している。各スバックはそれぞれに自らの寺院を保有しているほか、取水堰や主な分水堰(トムク)にも堰堤寺院や石製の祭壇が設えられており、スバックの構成員は農作業はもとより、水に関わる各種の宗教行事に対して共同で参加し、その費用を負担している。スバックの寺院(プラ・スバック)では、稲の女神デウィ・スリや水の神とされるブタラ・ウィスヌに対して豊饒を祈る儀礼が行なわれる。

 定期集会が開かれ、スバックの長が構成員の中から互選され、合意事項が定められ、スバックはこれにしたがって運営される。具体的には、独自に土地税を徴収し、共同作業への参加を義務として課し、水の取り入れの権利を強く保証し、紛争時には調停を行うとともに、盗水などの違反行為に対する厳しい罰則規定を設けるといった活動がみられる。スバックは、部落や村とは独立して形成されており、その構造はさながらひとつの村のようである。
 スバックの構成員がこうした合意事項を遵守してきたことで、持続的な水の利用が維持され、バリ島の棚田における独特の生態系と生物多様性が保全されてきた。
 バリ島の棚田は、この水利組織スバックにより支えられてきた。
 

トリ・ヒタ・カラナって何?

 「トリ・ヒタ・カラナ」は、サンスクリット語の「トリ」(3つ)、「ヒタ」(安全、繁栄、喜び)、「カラナ」(理由)に由来し、神と人、人と人、人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥーの哲学である。「幸福な生活に必要な三つの要素」という意味を持ち、パラヒャンガン Palahyangan(人間と神の連携と調和)、パウォンガン Pawongan(人間同士の連携と調和)、パルマハン Palemahan(人間と自然の連携と調和)で構成されていて、人間の平和と自由は三つの調和された関係を敬い実行する事によって得られる。

1、神々によって与えられた命が自然を創造した
2、自然は生存に必要な食料や環境を人間に与える
3、人間は村の組織を作り、礼拝する寺院を造り、奉納儀式を行い、自然保護に努め、そして問題を討議し力を合わせて解決する義務を負う
としており、バリの人々が心柱とする、神や自然との深い係わりというものが理解できる。
 

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