樹木について
| = ヘンリー・フォックス・タルボット = |
| … | |||
| ところでかれが自然を描写しようとしたとき、 | |||
| かれがそれ以上の意図をもたなかったとしても、 | |||
| かれのカロタイプによる殆どシルエットといってもよい 樹の写真は | |||
| すでにそれ以上のことを語っていた。 | |||
| それらの樹は、地中深くに埋もれた根をはり、 | |||
| そこから一本の幹を立ちあがらせ、末端の梢にいたるまで | |||
| 無数に分岐を繰返していく有機的な構造をもっている。 | |||
| この構造こそ、古代以来、人びとに樹によって生命力を、秩序を、 | |||
| あるいは宇宙を、象徴させることになる隠喩のはじまりであった。 | |||
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| 多木浩二 「風景写真の社会学」 | |
| 写真装置 4 写真装置舎 1982/3/5 |
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