ジャズ
2016年5月17日 21時57分30秒 (Tue) 練習風景

さすがバークリー音大で用いられているテキストも含むだけあって、練習の分量は多く、忍耐も必要だが、すべきことをすればしっかりと結果が実感できる教本である。
中でも大事だなと思った練習が二つある。まず一つ目は、
・曲のフレーズごとに、符幹をつけずに符頭だけで書き直す、つまりメロディの音列のみを、リズムを無視して順番とおりに書き出す
という練習。さらにそれを見たり見なかったりしながらルバート(テンポなし)で演奏を繰り返すのだが、これがスタンダード曲のメロディを覚えるのに大いに役立つ。また、その音価を伴わない音列を眺めながら演奏していると、不思議とアドリブの着想を得やすい。
二つ目は、
・自分のアドリブ(インプロヴァイズ)を暗記し、記譜していく
という作業。これで「あっなるほど」と再発見できた事は多い。どこがワンパターンになっているのか、どんなクセがあるのか客観的に分析できるようになる。また、実際書き出してみた後で「あ、ここエシャペ使ってたんだ」とか「ここダブル・クロマティック使えてんじゃん」とか、図らずとも自分の演奏にアドリブの技法が使われており、それがどのように機能していたのかを理解することができる。
理論や技法を一つずつ学んで、それを一つずつ用いながらアドリブを作るよりも、まず最初にアドリブしてみて、その演奏を後から理論や技法によって「裏付けていく」方が上達は早いと思う。CDの伴奏に合わせてメチャクチャ吹いてた時に、偶然鳥肌が立つほど気持のいいフレーズを「思わず」演奏してしまったとして、それを「思わず」にせずに「思うように」していくこと。その積み重ねでさらなる快感を生むフレーズを「思わず」演奏できるようになるのだろう。
また、手書きの譜面というものはいいものだ。私はPCで曲作りするときもスコア譜を用いて、各パートごとに音符を埋めていく。五線紙の上に音符を置けばその音が鳴ってくれもするし、いろいろなパターンが試せて便利ではあるのだが、やはり「跡が残らない」。外的な跡ではなく、内的な跡が。人間は五感をバランスよく使ってこそ幸せを感じるように造られているのだと思う。楽器を演奏しながら手書きで楽譜を書くという「一見」苦労を伴うような作業は、その苦労に比例した幸せと意識への足跡をもたらしてくれるのだ。
練習の度に手書きで譜面書くのが楽しくなってきた今日この頃。
2015年8月27日 0時36分19秒 (Thu) ジェレミー・スタイグのデビュー作!

私は例年通り仕事ばかり!の夏でした・・・。で、たまに暇を見つけてはジャズ・フルートの練習に専念しておりました。移動のときにも聴くのはジャズかボカロばかり。
そんなわけで、あこがれのジャズ・フルート奏者、ジェレミー・スタイグのデビュー作について書こうと思います。LPでしか発売されてなかったんですが、昨年めでたくCD化して発売されました。まずタイトルが『FLUTE FEVER』! ジェレミーそのものを示すタイトルですΣ(゚∀´ この人の演奏の何がいいって、「熱」があるトコがいいんです。それは情熱の「熱」であり、熱狂の「熱」でもあるものです。デビュー作だけあって力を込めており、その「熱」がほかのどの作品よりも伝わってきました。若さ溢れる演奏も実にイイ☆(ゝω・)v 冒頭の「OLEO」から、ほとばしる情熱、勢い、疾風怒涛であります。
ジェレミーの作品は結構持っているんですが、知らないジャズ曲が演奏されている作品が結構多いんですよね。オリジナルもたくさん演奏しているからなのでしょうけれど。そんな中でもこの作品は先に挙げた「OLEO」のほか、「LOVER MAN」「WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?」「SO WHAT」「WELL YOU NEEDN'T」といった『ジャズ・スタンダード・バイブル』にも載っているようなメジャーな曲が多いのもありがたいです。おそらくデビュー作なので、できるだけ多くの人にわかりやすい楽曲で挑んだのでしょう。とはいってもそこはジェレミー、すでに独自のエモーショナルでアグレッシヴなスタイルで、ガンガンアドリブをキメてきます。
とくに「LOVER MAN」「SO WHAT」は、以前紹介した、ビル・エヴァンストリオと組んで作られたジャズの屈指の名盤『WHAT'S NEW』にも収録されているので、大いに聞き比べてみる価値あり。『FLUTE FEVER』における演奏は、『WHAT'S NEW』における演奏のような円熟味や枯れた味わいのようなものはまだそれほどありませんが、なんというか「青い果実」の素晴らしい酸味を味わうことができる演奏です。それ故こちらの演奏の方が原曲の雰囲気を多くとどめていますね。
私も自分の思い描くようなアドリブをキメられるように、少しずつ前進していけたらなぁと思います。
P.S. ジェレミーの作品について、名曲「Dream Passage」が収録されている『Monium』についてもCD化を強く願っています!!!
2015年3月29日 18時57分16秒 (Sun) Hubert Laws

基礎から練習してみようというきっかけになった作品が,ジャズ・フルート奏者としては世界最高峰のHubert Laws(ヒューバート・ロウズ)による『Bridge Over Troubled Water』でした。サイモン&ガーファンクルのカヴァー作品という以上に興味を引き付けられたのが、美しい海のジャケット(写真)。まぁ言ってしまえば「ジャケ買い」ですよね。廃盤でしたがやや高い値を出して新品の状態のものを入手。それだけの価値は大いにあり、しっとりとしていて、それでいて切れのある演奏は気持ちよく、ストレートな音色は直接魂にまで触れてきます。収録曲の中でも「El Condor Pasa」や「Bridge Over Troubled Water」、「Scaborough Fair」を聞いているときなどは、自分の目の前にジャケットの海のような世界が新しく拓けてきたような感じがしました。自分今まで処女だったんじゃないかというような思いです。さらに楽曲に対する姿勢が丁寧で、安心して身を任せて聞いていられます。このあたりはクラシックを積極的に学んだロウズの成果なのでしょう。
ほかにもロウズが関わった作品としてTHE WEST COASTの『Ave Maria』も超推薦盤です。これは以前から持っていましたが、今改めて聞いてみてロウズのクラシックに関する解釈の深さを理解することができます。
今後も彼の作品は集め続けていくと思います。
2011年6月12日 23時16分35秒 (Sun) FUSION

とにかく病みつきになるアルバムです。たとえばザ・ローリング・ストーンズが、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムによって生みだすあの「粘つくような心地よいグル―ヴ」が、この『FUSION』では先述した楽器によって生み出されています。とくにフルートと電子ピアノの絡み合いは絶品です!また中ジャケットのジェレミーもオダギリ・ジョーっぽくてカッコイイ(いやもちろんオダギリ・ジョーよりもジェレミーの方がカッコよくはありますが、知らない人にわかりやすく伝えるため)!!・・・中毒性を持った傑作です。
2011年3月10日 3時44分22秒 (Thu) ジェレミー・スタイグ2

編成はジェレミー・スタイグ(フルート)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、エディ・ゴメス(ベース)、マーティ・モレル(ドラムス)の四人。内省的でリリカル(抒情的)なイメージの強いエヴァンスですが、この作品ではジェレミーに呼応して非常にアグレッシブな演奏を聴かせてくれます。このあたりがエヴァンスの作品としても名盤になっている理由なのでしょう。この作品にも『枯葉』が4曲目に収録されています!!
何度聴いても唸るところの多い一枚。
プロフィール
- ニックネーム
- tana
- 性別
- 男性
- 自己紹介
- はじめまして。tana(ターナ)と申します。
ボーカロイドを用いた楽曲をはじめ、シンセ・ポップ、テクノ、アンビエントなど、電子音楽を幅広く制作しています。ジャンルを横断しながら、音の質感や空気感を大切にした作品づくりを行っています。 - 好きなアーティスト
- ブライアン・イーノ、クラフトワーク、ピンク・フロイド、ブラック・ドッグ、デヴィッド・ボウイ、エリック・ドルフィー、バッハ、シューベルト、ジャン・クリストフ、初音ミク等。
- 注意事項
- tnd musicは各種アフィリエイト・プログラムに参加しています。
最近の記事一覧
カテゴリー
携帯用QRコード
- アクセス数

- ページビュー数
