ご来場御礼

2022年6月5日 10時34分39秒 (Sun)

「藤兵衛会in北浦和」第2回 無事終演いたしました。
ご来場くださいまして誠にありがとうございました。
~当日の演目~
『首の仕替え』
『らくだ』
『三人無筆』
鉄板の藤兵衛十八番から、東京では聴く機会のほとんどない
珍品まで、多彩な構成の番組となりました。

『らくだ』は藤兵衛師匠を追いかけていればいつかは出会う
十八番もの、威勢のいい奴情けない奴、酔っ払いと、
師匠がお得意とする人物造形が躍動しました。
「甚五郎の蛙」のフレーズは先代馬生師・談志師が演って
おられましたが、らくだに乱暴された悔しさをにじませる
あたりからの酔態の変化は、談志家元の力演を彷彿とさせる
迫力ある演出。くず屋の久さん、酒乱ぶりが最高潮に達したところで
焼き場のくだりまでいかずにスパッと切るのが藤兵衛流。

『首の仕替え』は『色事根問』からつなげることのできるいくつかの
噺のひとつで、他愛がないとのひと言で片付けてしまうには
もったいない奇想天外な小品。
とにかく登場人物のお馬鹿っぷりが突き抜けており、くだらないという
点では横綱級の噺ですが、端正な語り口の藤兵衛師がこういう噺を
やるところにたまらない楽しさがあります。
この『首の仕替え』につなげる形は東京では滅多に聴けるものではないので
今回お越しのお客様はちょっとした拾い物をした、といったところでしょうか。

前半の番組がたっぷりめでしたので、仲入り後は軽く楽しく『花色木綿』で、
という案もあったのですが、珍品好きの主催者の願いを受け止めてくださったようで
これまた珍品の『三人無筆』でお開きに。
「無筆」という言葉、字の読み書きができないという人物像がいささか
差別的、と受け止められるのか、楽しい噺であるわりにはめったに高座に
かからない噺の仲間入りをしてしまっているのは残念です。
「体で字を書く」などというフレーズのユニークさは落語ならではで、
ただ笑わせるだけでなく、豊かな言葉の世界に浸れるのも嬉しいことです。

次回開催は「8月11日」と設定いたしましたがお盆の行事と重なってしまうため
こちらにつきましては再考して改めて日程のご案内を差し上げたいと存じます。
 

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雨休亭
さいたま市および東京都内にて小規模の落語会を企画・運営してまいります。

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