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殺人遊園地への招待状


美紀は1人、ミラーハウスをさ迷っている。


「……文哉……どうしてなの……?
私を……置いて行かないでよ………」


美紀はこの遊園地のアトラクションにより絶命してしまった彼氏の名を呟きながら、力無く歩き続ける。


次の瞬間、目の前の鏡が輝きだし、合わせ鏡の奥の方に誰かが居ることに気付いた。


「……文哉……文哉なの!?」


美紀の声に、文哉と思われる男は微笑を浮かべ手招きする。


[……美紀……こっちに………おいで…………
一緒に………行こ…う…………]



「文哉……文哉ぁぁぁ!!行くよ!一緒に行く!!
どうすればそこに行けるの!?」



文哉の口角が薄気味悪く上がる。


[嬉しいよ……美紀………
さあ………鏡に向かって……歩いてごらん………]


美紀は文哉に言われるがまま鏡に向かって歩くと、そのまま鏡の中に飲み込まれていった…………





「くそっ!!美紀の奴、どこに行ったんだ!!」


「ごめん、雅人……私が手を離しちゃったから……」


優子は涙目になりながら必死に美紀を探している。

裕美も彼氏を亡くした者同士、支え合っていかなけばと思っていた矢先のことで不安は拭えない。


『お願い、美紀さん……どうか無事でいて!』


その時、沙耶香は突然大声を上げる。


「み、美紀!!なにしてんの!?」


「……ど……どうなってんだよ、これ……
おい、美紀!聞こえないのか!」



沙耶香と隆の叫びをよそに、美紀は鏡の中で幸せそうな顔をして抱き合っている。

その相手は………


眼球を剥き出しにし、今にも美紀に食らいつかんばかりの大きな口を開き血を滴らせている……怨霊だった。



「美紀!しっかりして!早くそいつから離れて!!」


美紀は幸せそうな顔から一転、優子を鋭く睨みつけた。


「優子……私と文哉の邪魔をする気?
あんたってほんと嫌な女。いつもいい子ぶってさぁ……
この偽善者!!
あんたなんて……死んじゃえばいいのに!!」


美紀の怒号と同時に鏡に亀裂が入ると、細かく砕け散った。


「美紀ーーーーっ!!」


他の鏡までも次々と割れていき最後の1枚も砕け散ると、広いフロアが一望出来るようになった。

奥には上の階へ繋がる階段が見える。

そしてフロアの中央には美紀が倒れていた。


「美紀!大丈夫!?」


優子が美紀の元へ駆け寄ろうとすると、美紀が何かに吊られているかのようにスッと立ち上がった。


「どうして……邪魔をする……の……?
やっと……文哉に会えた……のに………
許さ……ない………
殺……し…て……や………る…………」


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