殺人遊園地への招待状
観覧車前に着くと、思った通り『1時間待ち』という掲示板が出ている。
とりあえず並んではみたものの当分先の乗車のなることに、裕美と直樹はぐったりしていた。
その時、園内アナウンスが流れる。
「ご遊戯中の皆様へご連絡申し上げます。只今園内は大変混雑しております。
そこで園内中央にございます『エルタワー』を、予定時刻より早めまして開放することに致しました。
皆様どうぞお楽しみ下さいませ。」
裕美はちょうど目の前にあった案内マップを見てみると、エルタワーとは園内の中央を広大な面積で陣取っており、階層は50階もあるらしい。
裕美はエルタワーを見上げるが、眩しい光を降り注ぐ太陽に照らされて上層がよく見えない。
今現在、園内にいる人の大多数がエルタワーに流れても、まだまだ余裕があるであろう大きな建物だ。
その超高層ぶりに圧倒され、思わず息を飲んだ。
そして何かに導かれるように、多くの人々がエルタワーに向かい歩き出す。
「裕美、どうする?俺たちもエルタワーに行こうか?」
突然直樹に声をかけられ、エルタワーに見惚れていた裕美は慌てて応えた。
「え?あ、うーん…私はまだいいかな。むしろ外のアトラクションの方が空きそうだし、エルタワーに入るのは涼子達と合流してからでもいいんじゃない?」
その時、再び園内アナウンスが流れる……
「混雑を回避するため、人数制限をさせて頂きたいと思います。
大変申し訳ございませんが、エルタワーへのご入館は只今をもちまして一旦締め切らせて頂きます。」
運営側は混雑なんて予想がついたはずなのに、どうにも手際が悪いように思える。
だが今日はそういうことも含めて、予行練習を目的とした無料招待なのだろう。
「裕美。一応、涼子と香織にも今どこに居るのか確認しておいた方がいいんじゃないか?」
「あ、そうか。お昼は一緒にって言ってあるしね。」
裕美は涼子へ電話をかけた。
「もしもし、裕美?どうしたの?」
「さっきの園内放送は聞いてた?涼子達はエルタワーに行ったのかなぁと思って。」
「うん、聞いてたわよ。でも外の方が空いたみたいだから、エルタワーは午後からでもいいかと思ってたところ。裕美達は?」
やはり人混み嫌いの涼子はエルタワーへ向かうことを避けたようだ。
「私達も同じだよ。じゃあエルタワーはお昼に合流した後、一緒に行こうよ。」
「もしもし、裕美ぃ~?久々のおデート、お邪魔しちゃって宜しいのかしら~ん。」
香織は涼子の携帯を奪い取ったようで、いつものお調子者っぷりで裕美をからかう。
「んもぅ、香織ったら!遊園地は皆と一緒の方がもっと楽しいんだから、午後は皆で思い出いっぱい作ろうよ。」
電話の向こうでカラカラと楽しげに笑う香織の声が聞こえた。
「うん、そうだよねー!んじゃあまた12時に、レストランエリアで再会ね~!」
そう言って香織が電話を切ったことを確認すると、裕美と直樹は人が少なくなった観覧車の列へ並び、数分で乗ることが出来た。
とりあえず並んではみたものの当分先の乗車のなることに、裕美と直樹はぐったりしていた。
その時、園内アナウンスが流れる。
「ご遊戯中の皆様へご連絡申し上げます。只今園内は大変混雑しております。
そこで園内中央にございます『エルタワー』を、予定時刻より早めまして開放することに致しました。
皆様どうぞお楽しみ下さいませ。」
裕美はちょうど目の前にあった案内マップを見てみると、エルタワーとは園内の中央を広大な面積で陣取っており、階層は50階もあるらしい。
裕美はエルタワーを見上げるが、眩しい光を降り注ぐ太陽に照らされて上層がよく見えない。
今現在、園内にいる人の大多数がエルタワーに流れても、まだまだ余裕があるであろう大きな建物だ。
その超高層ぶりに圧倒され、思わず息を飲んだ。
そして何かに導かれるように、多くの人々がエルタワーに向かい歩き出す。
「裕美、どうする?俺たちもエルタワーに行こうか?」
突然直樹に声をかけられ、エルタワーに見惚れていた裕美は慌てて応えた。
「え?あ、うーん…私はまだいいかな。むしろ外のアトラクションの方が空きそうだし、エルタワーに入るのは涼子達と合流してからでもいいんじゃない?」
その時、再び園内アナウンスが流れる……
「混雑を回避するため、人数制限をさせて頂きたいと思います。
大変申し訳ございませんが、エルタワーへのご入館は只今をもちまして一旦締め切らせて頂きます。」
運営側は混雑なんて予想がついたはずなのに、どうにも手際が悪いように思える。
だが今日はそういうことも含めて、予行練習を目的とした無料招待なのだろう。
「裕美。一応、涼子と香織にも今どこに居るのか確認しておいた方がいいんじゃないか?」
「あ、そうか。お昼は一緒にって言ってあるしね。」
裕美は涼子へ電話をかけた。
「もしもし、裕美?どうしたの?」
「さっきの園内放送は聞いてた?涼子達はエルタワーに行ったのかなぁと思って。」
「うん、聞いてたわよ。でも外の方が空いたみたいだから、エルタワーは午後からでもいいかと思ってたところ。裕美達は?」
やはり人混み嫌いの涼子はエルタワーへ向かうことを避けたようだ。
「私達も同じだよ。じゃあエルタワーはお昼に合流した後、一緒に行こうよ。」
「もしもし、裕美ぃ~?久々のおデート、お邪魔しちゃって宜しいのかしら~ん。」
香織は涼子の携帯を奪い取ったようで、いつものお調子者っぷりで裕美をからかう。
「んもぅ、香織ったら!遊園地は皆と一緒の方がもっと楽しいんだから、午後は皆で思い出いっぱい作ろうよ。」
電話の向こうでカラカラと楽しげに笑う香織の声が聞こえた。
「うん、そうだよねー!んじゃあまた12時に、レストランエリアで再会ね~!」
そう言って香織が電話を切ったことを確認すると、裕美と直樹は人が少なくなった観覧車の列へ並び、数分で乗ることが出来た。
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