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殺人遊園地への招待状



《ほほぅ………ふむ。
確かにヤツの言う通り、火傷の痕が残っておるな。
ヤツめ……無駄にしおって!
よく見れば至る箇所にアザもあるではないか!》


老人は裕美へと近づき、腹部と背部に焼き付けられた痕やアザをそっと撫でる。

恥ずかしさで泣き出しそうになる裕美だが、老人の次の一言で瞬時に顔面蒼白となった。


《ううむ、これでは不味かろうな。
しかし本来の肌はなんとも白く美しいではないか………
さぞかし味も洗練されて美味なのであろう。》


拳銃を手にした数人の人型は、裕美に駆け寄り身体を持ち上げるとテーブルの上に乗せた。


「やっ……!!何をするのっ!?」


《ふふふふふ……良いぞ………恐怖心は肉を引き締める。
最高のスパイスだ!!》


老人は赤ワインの入ったグラスを持ち、軽く口にワインを含むとゴクッと音を立てて飲み込んだ。

グラスを置くと今度はナイフとフォークを手にし、舌なめずりしながら裕美へ刃先を向ける。


《では、早速いただくとするか。》


「いやーーーっっ!!
やめてぇぇぇぇっっ!!」



  ザクッッッ!!

  ギチギチッッ!!



「ギャアァァァァッ!!」


老人は裕美の太もも辺りの肉をナイフで剥ぎ取り口へ運ぶ。

クチャクチャと噛み千切る音が、裕美の絶叫にかき消されていた。


《美味い!美味いぞ!!
これは良い食材を手に入れた!
よし、お前達。この娘に痛み止めと止血剤を投与しておけ。》


老人は口の端に付着した裕美の血液をナプキンで拭うと、満足げに椅子の背もたれに寄りかかる。


《次は腹の肉をいただくとしよう。
とはいえ、今すぐ食する訳ではない。
君が死してしまわぬよう、ゆっくり時間をかけて少しずつ味わってゆくのでな。
また来週のお楽しみだ。》


「い…痛い……痛い……なんで……人の肉なんか………」


愛おしい我が子を慈しむかのように、優しく裕美の頬を撫でる。


《昨今、私は思いだすのだよ。
この飽食の時代、ありとあらゆる食材が手に入る私でもなかなか食せないもの………
戦時中、仲間の少年兵の人肉を食したあの味が忘れられなくてな。》


老人が流暢に語る言葉も、裕美にはよく聞き取れない。


《現代のように獣の肉を日常的に食している者の肉は、たとえ若人とて臭みがあるのだ。
君が普段から野菜や穀物しか食していないことをヤツから聞いてな。
多額の金を積んだらあっさり差し出してきよったわ。
君は汚れなき崇高な味わいだ……それに関してはヤツに感謝すべきか………ふふ…ふはははは!》



薬を投与されても尚、肉を剥ぎ取られた痛みが消える事はなく、苦痛に顔を歪ませるばかりだった。



……………痛い………イタイ…………イタイ……………………………………………………………


意識が遠のく……………………



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