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2026年9月 アーカイブ

DO-MAX通信 Vol.5 DO-MAX Falls導入後の効果

実際にDO-MAX Fallsを導入いただいた工場様からご提出いただいたデータを基に、導入後、曝気槽や沈殿槽でどのような変化が起きるのかを解説します。 なお、これらの変化は装置自体の力というよりも、元々曝気槽が持っていたポテンシャルをDO-MAX Fallsが引き出した結果と言えます。

【余剰汚泥の削減】
DO-MAX Fallsを導入いただいた廃水処理施設(活性汚泥処理の曝気槽)からは、「余剰汚泥の排出量が大きく減った」という喜びの声を多数いただきます。なぜ、設置するだけで排出量が減るのでしょうか? その鍵を握るのは「ブロワの出力変化」です。
DO-MAX Fallsが稼働を始めると、その能力に合わせて既設のブロワ出力を下げることができます。 ブロワ出力が下がると圧縮空気の風量が減るため、曝気槽内の旋回流が緩やかになります。微生物処理に必要なDO(溶存酸素)が確保された状態で旋回流が穏やかになると、バイオフロックの形成が活発化し、処理能力が向上します。 処理能力が上がるとMLSSが徐々に低下し、処理能力が勝る状態になることで、結果として余剰汚泥が削減されます。

【微生物の増加】
DO-MAX Fallsの導入によってブロワ出力が下がり、旋回流が緩やかになると、微生物の生存に適した環境が整います。その結果、微生物の定着と増殖が顕著に表れ、これがバイオフロック形成の活発化につながります。
ある企業様が、接触材に付着する微生物量を「導入前」と「導入1週間後」で計測したところ、
  • バチルス菌群:30倍以上
  • 一般細菌:1,000倍以上 に増加したという驚きの報告をいただきました。
本来、DOを補うためにブロワの風量を増やしすぎると、過剰な旋回流によってバイオフロックが破壊され、SS(浮遊物質)が増加してSV(汚泥沈殿率)が悪化するという「負の連鎖」を招きがちです。 DO-MAX Fallsは、この負の連鎖を断ち切りながら微生物量を増加させ、バイオフロックの形成を促すことでSVの改善に貢献します。 このように、旋回流を緩やかにすることが、接触材への微生物の定着・増加という課題の解決にも大きく寄与することが分かっています。

【沈殿槽の改善効果(可視度・脱水率の向上)】
SVが改善されると、沈殿槽の状況(可視度や透明度)もクリアに改善されます。 状態が改善されることで汚泥の脱水作業も容易になり、脱水率が向上します。結果として、産業廃棄物となる余剰汚泥の処理費用の削減にも大きく寄与します。

【DOとORPの関係性について】
DO-MAX Fallsを導入し、ブロワ出力を規定値(150tタイプで7.5kW、300tタイプで15kW)まで下げた曝気槽では、「DOの値は導入前より下がっているのに、ORP(酸化還元電位)は改善されている」という現象がよく見られます。 「ORPが良くなっているのに、なぜDOは下がるのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、これには明確な理由があります。
実は、一般的な曝気槽では、「気泡」そのものをDO計が誤って計測してしまっているケースが少なくありません。気泡の影響を受けているかどうかは、曝気槽の排水を一旦汲み上げ、気泡を除いた状態でDO計をあててみると正確に測ることができます。
DO-MAX Fallsを導入してブロワ出力を下げると、この「気泡による見せかけのDO値」が取り除かれます。その結果、「真に必要なDOが効率よく溶解している状態」になり、数値としては下がったように感じられるのです。

【まとめ】
DO-MAX Fallsを導入することは、単に酸素供給量を改善するだけでなく、余剰汚泥の削減、微生物量の増加、そしてORP・SV・沈殿槽の状態改善へとトータルでつながっていきます。

 

DO-MAX通信 Vol.4 重力式酸素溶解器【DO-MAX Falls】とは?

「重力式酸素溶解器【DO-MAX Falls】ってなに?」
「説明を聞いてもよく分からない」 「本当に電気代の削減ができるの?」
このようなお声を、お問い合わせいただくお客様からよく耳にします。今回は、当社の【DO-MAX Falls】について詳しく掘り下げていきます!

【重力式酸素溶解器「DO-MAX Falls」とは?】
弊社が開発した重力式酸素溶解器【DO-MAX Falls】は、低出力の水中ポンプを使用して、曝気槽の排水に直接DO(溶存酸素)を効率よく溶解させる装置です。 溶解させる酸素には、特別なものを使わず大気を利用します。
DO-MAX Fallsは、曝気槽内の排水を24時間循環させながらDOを上昇させる仕組みです。 ブロワと比較した際のDO供給量の目安は以下の通りです。
  • 150tタイプ(使用水中ポンプ 250W):ブロワ 7.5kW と同等程度
  • 300tタイプ(使用水中ポンプ 750W):ブロワ 15kW と同等程度
■ 設置と稼働の仕組み
設置場所は曝気槽の上部です。曝気槽の排水を水中ポンプで汲み上げ、装置内を通過させる過程で排水にDOを溶解させます。その後、DOが上昇した排水を再び曝気槽に戻して循環を促します。
一般的な曝気のような「気泡」ではなく、すでにDOが溶解された状態で排水が排出されるため、曝気槽に戻ると直ぐにORP(酸化還元電位)へ反応します。 必要な台数を設置することで、ORPがマイナスの曝気槽では徐々にプラスへ転じ、元々プラスの曝気槽では速やかにDOが上昇を始めます。 DOが十分に上昇すればそれは「余剰能力」となるため、既存のブロワ出力を下げて大幅な電気代削減につながります。

【DO-MAX Fallsの電気代削減効果】
① 電気代削減効果の目安
  • DO-MAX Falls 150t(ブロワ 7.5kW相当):約 96.7%削減
  • DO-MAX Falls 300t(ブロワ 15kW相当):約 95%削減
実際には、既設のブロワを「撹拌目的」として併用するため、概ね25%~75%(平均約48%)の電気代削減が見込めます。 これほどの削減ができる理由は、DO-MAX Fallsの開発時に「DO供給のみ」に特化して設計を行ったためです。



【DO-MAX FallsのDO供給方法】
DO-MAX Fallsは、水中ポンプで汲み上げた排水を三段階のプロセスで酸素溶解させます。
  1. 第一段階(撹拌と気泡生成) 水中ポンプの水圧と水量を利用し、上部溶解タンク内で撹拌。自然に数ミリの気泡を生成すると同時に、排水と空気の接触面積・接触時間を増やします。
  2. 第二段階(負圧・渦の活用)
    • 150tタイプ:二重管タイプを採用。排水が上から下に流れる際に発生する負圧を利用し、さらに数ミリの気泡を生成します。
    • 300tタイプ:カルマン渦列を利用し、水と空気の接触面積を飛躍的に高めます。
  3. 第三段階(衝突溶解) 第一・第二段階で生成した気泡を下部タンクに溜まった排水の水面にぶつけて弾けさせることで、効率よく酸素を溶解させます。

【酸素供給能力の測り方】
一般的に使用されるブロワの場合、風量・圧力・水深・ディフューザー(散気ノズル)の形状や数量、管圧損失など様々な要因でDO供給能力が大きく変動するため、実際の計測が非常に難しいという課題があります。
一方、DO-MAX Fallsの酸素供給能力は、「曝気槽内の排水負荷」と「処理流量(装置内を通過する水量)」によって決まります。 確認方法も非常にシンプルで、曝気槽内のDOとDO-MAX Falls通過後のDOをDO計で計測し、その「DO差」に「処理流量」を掛けるだけで算出できます。そのため、誰でも容易に確実な酸素供給能力を測定することが可能です。

【DO-MAX Fallsの処理能力】
DO-MAX Fallsには「風量」という概念がないため、ブロワの出力に置き換えて計算します。「ブロワ1kWに対して、1日でどれだけの排水を処理できるか」を基準に判断します。
  • 150tタイプ:1日の最大処理能力※1は 180㎥
  • 300tタイプ:1日の最大処理能力※1は 425㎥ (※1:清水で水温20℃の場合)
弊社では、事前にしっかりと排水調査を実施した上で、DO-MAX Fallsの処理能力を正確に計算し、多様な排水処理施設へ確実に必要な台数を選定・ご提案しています。
 

プロフィール

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代表取締役 安原孝則
何かに挑戦する!それが大切です。
私達は常に挑戦し躍進し続けます。

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